東南アジア地域研究研究所 地図・資料室は、東南アジアを中心とする地図(約4万8千枚)、Williams-Hunt Collectionなどの航空写真(約1万葉)、人類生態研究ファイル(Human Ecology Files)などの資料を所蔵、管理しています。

地図資料は、東南アジアを中心に南アジア、東アジア、中央アジア、西アジア、日本、太平洋諸島、オーストラリアなどアジア全域に跨がるコレクションで、地形図のほか、土地利用図、地質図、植生図、行政地図などの主題図もあります。

制作年代は戦前のものから近年の航空測量によるものなど多岐にわたっています。なかには、外邦図とよばれる旧大日本帝国陸軍参謀本部・陸地測量部などが制作・編纂した2万5千分の1、1万5千分の1などの大縮尺を含む南アジア・東南アジア・東アジアの地勢図、地形図、また航空図や海軍水路部の海図など1万千枚、およびソ連軍参謀本部軍事測量局がソ連の地図作成の最高機関である測地地図作成総局との協力のもとに作成した全世界を対象とするソ連軍参謀本部作成地形図(約3千枚)といった歴史的に貴重なコレクションが含まれます。

地図・資料室ではそのほか、人工衛星画像データ、デジタル資料(所蔵資料の一部をデジタル化したもの)などを所蔵、管理しています。